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さよなら、かいじゅう屋

かいじゅう屋が明日閉店してしまう。

目白駅にほど近いが知らなければ通り過ぎるだろう小さなパン屋。

それは珠玉のパン。

食べた人にしかわからない感動がある。

まるパンチーズのお焦げのガリガリ感…

木の実のパンのぎっしりとした重み…

フランス食パンの酸味と食べごたえ…

噛みしめるほどになんとも幸せになる。

かいじゅう屋からの帰り道は焼きたてをほおばりながら歩くのが楽しみだった。

かいじゅう屋に行った日はパンが主役の夕食になった。

店の前で美味しい匂いを嗅ぎながら順番を待つ時さえ幸せなひとときだった。

かいじゅう屋は週に3日、日に3時間しか店を開けない。

歩いて10分の距離だが買いに行ける時は限られていた。

「かいじゅう屋 水・金・土   15:00〜18:00」

冷蔵庫に何年も貼りっぱなしのメモも明日で不要になる。

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